間違えてはダメ!独立後、講師として自立・活躍するための“適性な10ステップ”とは?
研修講師として独立する場合、一番手間がなく、早いのが研修会社に登録し、登録講師として登壇する方法です。それは、有効ではありますが、最初の一手として研修会社に登録するのは、残念ながら順序としては間違っています。なぜなら、同じように登録を希望する講師は全国にたくさんいて、登録しても、一度も声がかからない講師が多いこと、仮に声がかかっても、安い登壇料で依頼されることになり、労力や時間を投資している割に、収入が安定せず、講師一本では生活できないという結果になりかねないからです。
また、仮に登壇依頼をたくさん受けても、徐々に依頼が減っていくこともあれば、研修会社自体が事業を撤退したり、会社自体を閉業することもあります。そうなった時、登録講師として依頼を受けているだけでは、継続できなくなり、折角強い思いを持って講師になったのに、それを後悔することにもなりかねません。そうならないように、戦略的に動く必要があります。
戦略的にというのは、講師としてどうすれば最速且つ効果的に自活できるのかという順番を考えること、もう一つは、登壇だけでなく活動を資産として残していくことです。
研修講師は"登壇していくら”というビジネスモデルです。フォロー研修とセットにしたり、毎月実施の長期プログラムを組んだとしても、登壇しなければお金は入ってきません。それだと、2020年のコロナ禍のように、社会環境が変わったり、顧客の育成にかける予算が減れば、登壇機会減少すなわち収入減少の憂き目にあいます。目指すべきは、登壇しなくてもお金が入ってくる仕組みや資産を並行して作っていくことです。
このコラムは、2011年に独立し、コンテンツはもちろん研修講師経験も何もないところからスタートして、色んなことを試しながら、成功・失敗、こうしておけば良かったという後悔を繰り返しながら現在に至る講師の実体験を元に、継続的に講師として自立・活躍するための適性なステップと資産づくりのポイントについてまとめています。
【目次】
1.オリジナルコンテンツを作る
2.オリジナルコンテンツでの実績を作る
3.ホームページを作る
4.研修会社に登録し実績を作る
5.実績がたまったら、団体や企業にアプローチ
6.講師を募って提案コンテンツを増やす
7.【資産づくり】オリジナルコンテンツを動画にして販売する
8.【資産づくり】研修コンテンツそのものを販売する
9.3つの支援方法としてホームページでアピール
10.5~9を繰り返すことでプラスのスパイラルを回す
最後に
1.オリジナルコンテンツを作る
研修会社も様々です。規定のコンテンツや講師用スクリプトがあり、登録講師はその通りに進めて欲しいという研修会社もあれば、実施するプログラムやコンテンツ自体を含めて登壇してほしいという会社もあります。前者の場合は、経験が浅くてもできるという観点で、楽ですし早いです。しかし、コンテンツが全て決まっていること、誰でもできるという観点から、登壇料金が低く抑えれられることは分かるでしょう。
講師として自立するためには、オリジナルコンテンツが欠かせません。オリジナルの研修コンテンツを作り上げるのは大変ですが、副業としてではなく、講師として自活・活躍したいのであれば、欠かせないステップです。
2.オリジナルコンテンツでの実績を作る
研修会社に登録するにせよ、自身で営業活動を行うにせよ、必ず問われるのが実績についてです。特に、提案先が法人である場合は、決裁者の承認を得るために実績が重要となります。確認された際、自信をもって答えられるように実績を作りましょう。
実績作りにスピードを求めるのであれば、モニターを募ることです。個人、法人問わず、無料もしくは金額をかなりおさえた金額で研修を受講してもらった上で、アンケートを取り、実績としてアピールできるようにしましょう。もちろん、一回ではなく、複数回の実績が必要です。
3.ホームページを作る
オリジナルコンテンツができ、実績を作ったとしても、研修会社への登録はまだです。
登録する前に、ホームページを作りましょう。
研修会社に登録するにせよ、企業と直接やり取りをするにせよ、ホームページは信用、信頼されるために必須です。あなたが依頼する側だとしても、ホームページすらない講師や会社に声をかけないでしょう。
最初から凝ったものを作る必要はありません。最低限必要な項目は、講師プロフィール、研修プログラム(カリキュラム)、研修目的、効果、実績、アンケート結果、問い合わせフォームです。
更に、ホームページは大きな資産となります。24時間365日活動してくれますし、名刺やチラシに記載することで営業活動も圧倒的にしやすくなります。
4.研修会社に登録し実績を作る
ここまでできたら、初めて研修会社に登録し、実績を増やしていきます。
自社オリジナルコンテンツの提案は行うものの、それにこだわることなく、依頼されたものは引き受けていくことがお勧めです。料金は低くても、社数や登壇時間、実施人数という講師としての経験と実績につながるからです。
注意点を二点確認しておきます。
◆研修会社に登録する場合、登録先の講師として登壇することになるので自社名や屋号を使うことはできません。名刺も研修会社のものを利用することとなります。
◆契約内容をしっかり確認しておきましょう。自身もしくは他の研修会社での実施を可能にしておかなければ、身動きが取れなくなります。
研修会社への登録は必須ではありませんが、安定するまでの収入減確保、安心感という点で、自身での直接提案と並行して進めていくことがお勧めです。
5.実績がたまったら、団体や企業にアプローチ
ある程度実績がたまったら、会員を持ち研修やセミナーを実施している公共団体や企業にアプローチしましょう。
まずお勧めなのが商工会議所や商工会、社会福祉協議会など、各種団体です。団体では、会員法人向けに研修やセミナーを実施している先も多くあります。そして、常に時代や環境に即した新たな研修コンテンツを求めています。民間企業と比較すると受託料は下がるものの、自社の社名や屋号を出して登壇することが可能なため、登壇することでコマーシャルができます。更に、集客を団体が会員に向けて行ってくれるので、自身が動く必要がないことがメリットです。
企業へのアプローチ方法は様々です。DMを活用する、電話をかける、HPとYouTubeを有効活用するなどです。社労士やコンサル会社とアライアンスを組んで、紹介してもらうのもいいでしょう。
<必ず行う実施ポイント>
直接取引ができたら、下記二点を必ず実施しましょう。
◆実績としてホームページに社名や団体名を掲載させてもらうこと
→信用・信頼度が大きく上がり、問い合わせや最終決定が変わってきます。
◆ 登壇実績ができたお客様の同業企業や団体に、一気に横展開して提案すること
→同業なので同様のニーズがあるはずです。取引先を広げるやすくなります。
6.講師を募って提案コンテンツを増やす
身体は一つしかありません。研修実施日を指定で依頼を受けた場合、既に予定が入っていれば、残念ながら依頼を断ることになります。また、お客様の要望はあるのに、自身に知見や実績がない内容だと対応できないということが発生します。
そこで、対応できる講師を増やしていきます。研修会社側に回るということです。探す基準は下記3つです。状況をふまえて、優先順位をつけた募集していきましょう。
◆お客様から相談を受けた研修内容ができる講師
◆世の中でニーズの高い研修コンテンツが実施できる講師
◆自身のコンテンツを実施してくれる講師
7.【資産づくり】オリジナルコンテンツを動画にして販売する
ここまでは、研修実施について確認してきました。対応できる研修コンテンツ、講師を増やしたとしても、結局、登壇しなければ収入につながらないことには変わりありません。登壇しなくても収入につながる資産を作る必要があります。
そもそも、お客様には様々な要望があるため、その要望に応えることで提案機会、収入機会を増やすことができます。
まず頭に浮かぶのは、研修を動画コンテンツに変えて販売することです。これによって、法人はもちろん、直接個人に販売することもできるようになります。
今は多様な動画販売プラットフォームがあり、無料で使えるものもあれば、成果報酬型で使えるものがあります。全くお金をかけたくない場合は、MP動画の売り切り、もしくはYouTubeを活用したストリーミング販売でもいいでしょう。手間はかかりますが、一度作れば、自分が研修登壇しなくても売れるたびに収入になる、すなわち、ストックになります。
更に、動画を作成したら、必ず自社、自身のYouTubeチャンネルを作って抜粋動画や自社の紹介動画を挙げていきましょう。そうすることで、24時間365日活動してくれる営業ツールとなります。
8.【資産づくり】研修コンテンツそのものを販売する
動画以外でも、研修コンテンツそのものを販売するという考え方があります。
これについては、考え方や価値観によります。本来、研修コンテンツは守るべきものですが、身体は一つしかありません。結局、依頼につながらない、実施できないのであれば、他で使ってもらえれば、自身も収入になり、講師も役に立ち、更にあなたのコンテンツを活用して実施する講師周辺の企業や受講者もHAPPYになります。いいコンテンツは全国各地で実施してもらった方が社会貢献にもなります。
動画と同じく、自分が研修登壇しなくても売れるたびに収入になる、すなわち、ストックになります。こだわりがないのであれば、研修コンテンツを販売するのも一つの考え方です。
例えば研修テキスト、ワークシート、提案書などは、講師からするとゼロから作る必要がないということでメリットがあります。対象も、研修講師に限らず、研修を内製化している企業の人事や社内講師が対象になります。
9.HPを選べる3つの支援方法でアピール
動画、コンテンツ販売まで整ったら、ホームページで、同じ目的やテーマで、研修登壇、動画コンテンツ販売、研修コンテンツ販売)ができるとアピールを行います。
お客様の要望は様々です。予算や拠点数、ノウハウを蓄積したいといった内容から、研修登壇以外の育成方法を望まれる企業も少なくありません。研修だけでなく動画や自社で実施できるコンテンツがあることで競合と比較された際に問い合わせにつながる決め手になりやすいのです。
10.5~9を繰り返すことでプラスのスパイラルを回す
後は5~9の活動を並行して繰り返します。
新しい研修プログラムを開発したら、登壇しつつ、動画に置き換え、コンテンツ自体を販売する体制を作ることで、フローではなくストックがどんどん増えていきます。
YouTube、ホームページは情報量が増えることで、認知が促進されるため、問い合わせが増えていきます。結果、実績も増え、横展開しやすくなるというプラスのスパイラルが回っていくことになります。
最後に
以上、独立後、講師として自立・活躍するための“適性な”10ステップを確認しました。
動画やコンテンツの制作、販売は、工数がかかります。しかし、月にたった1件作ると決めて継続すれば、年間12件、5年で60件のストックが増え、プラスのスパイラルが回っていきます。逆に、手間だから登壇だけしていると、しかも研修会社からの受託型のみだと、60歳を超えて年齢的に講師としてjはちょっとと判断されたタイミングでお払い箱となり、収入はゼロになります。
地味で地道な活動の継続が、安定して収入を得るための近道です。あなたはどちらの未来を選びますか?
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