【コラム】研修方法比較 委託 vs 内製化&ハイブリッド
少子化、人材流動化による採用難、人材不足が当たり前となった今、限られた人材で成長を続けるためには従業員一人ひとりの成長が重要であり、スキルアップや意識改革を目指す研修は必須と言えます。しかし、その実施にあたり「外部の研修会社や講師に委託するか」「自社でコンテンツを作成し実施するか(内製化)」の二択で迷われる企業も少なくありません。本コラムでは、それぞれの方式が持つメリット・デメリットと両方の良さを持つハイブリッド型の選択肢を紹介します。
1. 外部委託(アウトソーシング)のメリット、デメリット

外部委託は、時間とリソースの節約、そして専門知識の獲得が魅力です。
【メリット(外部委託)】
①専門性・質の担保
各分野のプロフェッショナルである講師が登壇するため、最新の知識や高度なノウハウを短期間で習得できる。
②準備工数の削減
企画、資料作成、会場手配などの事務作業をすべて任せられるため、人事・研修担当者の負担が大幅に軽減できる。
③客観性の確保
社内の事情に左右されない客観的な視点でフィードバックや評価が得られ、受講者も相談しやすい環境が生まれる。
【デメリット(外部委託)】
①高コスト
講師料、企画費、教材費、交通費など、実施するたびに毎回費用が発生する。
②ノウハウの非蓄積
コンテンツや指導技術が外部に残ってしまうため、自社の教育資産として蓄積されにくい。
③カスタマイズの限界
ヒアリングの上、カスタマイズを行ってもらうとしても、自社社員ではないため、業種や職務、自社の文化や具体的な事例に合わせた内容への変更に限界があり、内容がそぐわず受講者から有効でない、意味がないと感じられることがある。
2. 内製化のメリット、デメリット

内製化は、コスト効率の高さと自社ノウハウの強化、蓄積が魅力です。
【メリット(内製化)】
①低コスト
一度コンテンツを作成してしまえば、講師料が不要となり、実施回数を増やしてもコスト増を最小限に抑えられる。
②ノウハウの資産化
研修資料や指導スキルが自社の知識資産として蓄積され、継続的に利用・改変できる財産となる。
③高い実用性
自社の具体的な事例や課題を盛り込むため、業務に直結した実用性の高い研修を実施できる。
【デメリット(内製化)】
①準備工数の増大
企画、コンテンツ作成、教材準備、社内講師の育成など、人事・研修担当者に膨大な時間と労力がかかる。
②品質の不安定さ
社内講師は、研修が専門ではなく、スキルや経験に依存するため、研修の質にムラが出やすく、外部のプロに比べて専門性が劣る場合がある。
③客観性の欠如
講師も受講者も社内なので互いに甘えが出たり、真剣に取り組まない、納得感がないなどの課題が出る可能性がある。
3. 最適な実施方法の判断基準
外部委託、内製化、どちらを選ぶべきかは、研修の目的や企業の人的リソースによって異なります。
例えば、業務に関すること以外の高度な専門知識や階層別研修は、頻度も高くなく、他社と比較した上で今後の課題の提案などもできるため、外部に委託するメリットがあります。
一方で、書式などもたくさん出ている一般的な考え方や手法に関すること、業務実務に関する知識・スキルの研修、コンプライアンス、ハラスメントなど実施頻度の多いものについては内製化を行うメリットがあります。
社内の人的リソースで物理的に対応できる人材がいなければ外部委託を選ばざるを得ないでしょう。
しかし、社内で対応できる人的リソースがあるのであれば、社内講師を育成することで、コスト削減のみならず、社内講師自体の成長、研修を実施したことによる気付きからの社内改善など、プラスαの効果もあります。
4.ハイブリッド型という新しい選択肢
ノウハウの蓄積やコスト効率を重視して内製化したいが、社内でゼロから研修カリキュラムや資料を作る膨大な労力は避けたいといった場合や、社内にコンテンツ作成のノウハウやリソースがない場合は「研修資料の購入を活用した内製化(ハイブリッド型)」が有効な選択肢となります。
高品質な研修資料を購入し、研修を効果的なものにする適切な流れや型をふまえつつ、そこに自社向けにカスタマイズした内容を加えて社内講師が登壇することで、「低工数」「低コスト」で「高い研修効果」につなげることが可能です。
5.研修コンテンツプラットフォーム「講プラ」がハイブリッド型にお勧めな理由

講師プラットフォームは、全国のプロ講師が実施実績のある研修コンテンツを出品している研修コンテンツプラットフォームです。
出品コンテンツは全て、PowerPointやWordなど変更可能な形式で出品されており、購入後は自由に加工編集して活用することが可能なため、ゼロから資料を準備する必要がない上に、自社事例、ケーススタディなどを追加することで、効果的な研修を実施することができます。
一度購入すれば、何度でも繰り返し使えるので頻度多く実施する研修等については、大きなコスト削減効果が見込めます。
【項目別比較】

【比較シミュレーション】

外部に依頼した場合と講プラを活用して内製化した場合のシミュレーションイメージです。
一回のみでも大きな差となりますが、回数を重ねるごとに削減効果は大きくなります。
コンテンツは、コンプライアンス、ハラスメントといったものからロジカルシンキング、営業などの考え方やスキル、階層別、育成など多岐にわたります。
資料抜粋は無料で確認ができるのでぜひ一度確認ください。
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